胡蝶蘭はなぜ高いのか?そして卸値は?
今回は胡蝶蘭の価格の秘密に迫ります。
今のところヤフー知恵袋を見ても、どこのまとめサイトを見てもこの秘密は書いてないので、知った人はラッキー?かもしれませんしえー!と悲しくなるかもしれません。
とりあえずそんな胡蝶蘭の価格の秘密を一緒に見ていきましょう。
胡蝶蘭はなぜ高額なのか?
胡蝶蘭ってなんでこんなに高いんだ、こんちくしょうと思う人もいるかもしれません。いや高いこそ贈り物としていいのよウフフと思う人もいるでしょう。
さて胡蝶蘭の私達が普通に買う際の値段というのはなんで他の花に比べると高価なのでしょうか?マニアックなお花を除くと最高級と言っても過言ではない胡蝶蘭。
それには、こういう秘密があるのです。
築き上げられた胡蝶蘭というブランド
胡蝶蘭が日本に入ってきて200年くらいですが、最初はもちろん特権階級が愛でるためのもののため超高級。昭和時代後期になり、機械などの発達、育成法の成熟で大量栽培開始。そして、私達でも手を伸ばせば買えるくらいの価格帯になってきたというところです。
胡蝶蘭というものは長い歴史があって高値を維持しているお花ということがまず一つの理由です。
高く売りたい花屋と通販サイトの事情
胡蝶蘭の価格を見る機会は、花屋さんの実店舗と通販サイトくらいしか一般の方にはありません。仕入れて売る、もしくは生産して自社で売るわけですから、わざわざ安く売る必要がありません。高いイメージがあるなら高く売りたいと思うのは当たり前ですよね?
異業種にはなりますが、フェラガモなどのブランド品と言われるものは原価一割です、これを原価一割だからもっと安くしようとするわけはありません。高いイメージのものは一円でも高く売る、もしくは高値を維持するこれが胡蝶蘭の値段を高値で維持させているのです。
大きな理由はこの2つです。
そしてもっと深くえぐりこむように胡蝶蘭の値段を分析してみましょう。
胡蝶蘭値段の公式
胡蝶蘭の一般価格=花市場での競り値+花市場の手数料や仲卸の利益+花屋の利益
生産者の人たちは花市場に卸しますこの時の価格知りたくないですか?
一体どのくらいの値段なんだろうと気になりますよね。
これが胡蝶蘭のセリの値段!実際の卸値を公開
これは各地の花市場を見たらわかります。
例えば、東京のフラワーオークションジャパンという花市場はセリの個数、高値、平均値が公開されています。
3月22日のファレノプシス(胡蝶蘭)を調べると、
2801鉢 高値30,000円 平均値4,486円
大阪の花市場だともっと詳しく見れて、3月12日で
セリ 807鉢 高値16,000円 平均値3,617円
相対取引 234鉢 高値22,000円 平均値6,797円
予約相対 103鉢 高値45,000円 平均値9,730円
※相対販売は、セリの前にこの値段で取引しよう!と生産者と購入者(花屋や企業)が合意してした販売のことです。予約は、もっと前から予約してた相対販売のこと。
これを始めてみた人は、ほうほう普通の胡蝶蘭というものは、3,617〜4,486円くらいで取引されるものなのかと見ていただければあながち間違いではないです。
※季節変動などが加味されます。3月は繁忙期になるので少し高めです。
ただ、これは平均値なので、質のいいものしか仕入れないと決めている店は8,000円で仕入れていたりということも大いにありますし、逆に1,500円とかで仕入れている店もあるということです。
最後に手数料と花屋の利益が乗って胡蝶蘭が私達のもとに
最後に、花屋さんや通販サイトの利益が乗って、ついに私達がよく見る何万円という価格の完成です。
通販サイトの場合は、産地直送にするため廃棄率がないため若干安く価格を設定。
花屋さんの場合は、廃棄率を考えて値段を設定するため、どうしても高くなります。
ただ、上記に書いたようにお店によって仕入れる胡蝶蘭の値段は、セリで安く買い叩く店もあれば、こだわって質のいいものを高くても仕入れる店もあるので、最終的にはそのお店が質の良いものばかり仕入れているかどうかを見定める私達の目が重要です。
今回のまとめ
・胡蝶蘭が高いのは、胡蝶蘭という歴史的なブランド価値と花屋が高値で売りたいという方針が高値を支えている。
・胡蝶蘭の卸値は、花市場の市況を見てチェックすると高値と中値(平均値)を見ればわかる。
・大事なのは、安く仕入れている店と質のいい花を仕入れている店を見極めること。通販サイトなら信頼できる店を探すチカラをつけることが重要。